一番遅い、第54回(令和4年度)の社労士試験の分析です!
2023社労士試験受験生に試験前に読んで欲しいことを記述します。皆さんが冷静な今、読んで欲しいメッセージです!(社労士試験対策)
はじめに
毎年、この時期に解答分布の分析をしていて、今回が4回目となります。
社労士試験の択一式のA・B・C・D・Eの5文字を巡るどんなドラマがあったのでしょうか?
考察してみることとします。
前回の問題で特筆すべきことは、『試験問題に誤りがあった!』ことです。
しかも、同一科目に2問も! 正答が「択二」になる状態で、試験中は放置されたことです。
それにともない、本来の70個の解答は72個となりました。
第54回社労士試験の分析(答の分布のみ)
前提条件として、私は資格学校のような過去数年のビッグデータを保有していません。 単一年度、前回(第54回)のみを検証対象とし、実際の「問題と答」の内容を全て無視して、単純に答の数値のみを対象として分析してみます。 (従来と同様)
第54回(令和4年度)択一式の合計72個の解答がAからEの5つの内、どれに該当したかの個数を調べてみると・・・
1. 単独
- A・・・11個
- B・・・15個
- C・・・11個
- D・・・15個
- E・・・20個
「70÷5=14」14個前後であれば、平均値となり不安は湧いて来ないでしょう。 (「72÷5=14.4」でも14個前後)
昨年は第52回と同様に最大値20個がありました。
第53回は13個から16個で、データ数のばらつきは小さく、標準偏差は小さかったのですが、 「最少10個前後・最大20個前後」は当たり前のように具現化する事実を確認しておいてください。
2. 連続〔同一値〕
- AA・・・2回
- BB・・・1回
- CC・・・1回
- DD・・・3回 (DDDの3連続を含む)
- EE・・・3回
第53回が6回だったので、昨年の10回は多い結果となりました。
厚生年金保険法で1回、DDDの3連続がありました。
雇用保険法で3回、AA,CC,EE がありました。(同一科目で3回も!)
※BE・BEの連続は健康保険法と厚生年金保険法で第7問目から第10問目にかけてありました。
(但し、前述の問題誤りの影響で、当初は意図していなかった可能性もあります。)
3. 両端〔AEまたはEA〕
- AE・・・0回
- EA・・・3回
AとEでは解答の最初と最後でA-E間の振れ幅は最大になりますが、第53回の9回に比べて頻出しませんでした。
4. 鏡面反射(?)
- AEB・BEA
- BED・DEB
- AB・C・BA
入射角と反射角が同じである、水面に映る景色(例:逆さ富士)のような解答はありませんでした。 風景写真では安定した構図となりますが、試験的には不安定な心情となりますから・・・。
5. 三文字イニシャル
- ABE(アベさん)・・・1回
- ACE(エース)・・・1回
- AED(自動体外式除細動器)・・・1回
- BED(ベッド)・・・0回
- DAC(DA変換器)・・・2回
JPNやUSAのような文字の羅列が複数回あると、とても目立って気になるものです。
(もちろんA・B・C・D・Eの5文字では表記できませんが・・・)
特筆すべき結果ではありませんでした。
6. ABC
- ABC・・・0回
- BCD・・・0回
- EDC・・・0回 (逆順)
見直しの際に一番気になるのが、ABC・・・です。
仮にABCDEの並び順となった場合、とても平常心ではいられないでしょう!
第53回では頻出しましたが、昨年はありませんでした!
7. その他
- 労働保険科目で、問10-B が3科目でありました。
『有終(問10)の美(B)を飾る?』
第53回では、問10-C が3科目でありました。 - 厚生年金保険法で、解答が B・D・E のみでした。(A・C はなし)
試験に向けての心構え
往々にして解答の数値の連続・数値の偏りは、問題を解いているときには気付かず、解答用紙に記入する際に「あれ?」と気になることと思われます。
そんな時には、過去の私の記事を参考にしてください。
「受験生に読んで欲しいこと(試験編)」で述べたように、対策を万全にして心の葛藤に対処してください!
総括すると、“気にしない!” “気にしない!” “ありのままに!” 試験会場を後にしてください! ルールを発見して解答に悩むのではなく、例え規則性があっても、自分を信じることが一番です!
皆さんの試験当日のご健闘をお祈りいたします。
来年、今回の55回(2023)を分析するに際して、『単独の出現率は14回で、その他の規則性は一切見出せませんでした!』となり、受験生の不安を煽るような問題でないことを切に希望いたします!
貴方の羅針盤になりたい・・・ 「らしんばん24」管理人:コンパス